イケアの家具はローコストなのか
どんな家具が歯科医院で必要か
オーダー家具との比較
イケアの家具はローコストなのか
みなさんはイケアとはどんなメーカーかを、ご存じでしょうか?
イケアの設立は1943年と歴史はそれなりに古く
2022年現在、世界24か国に店舗が246件ありその246店が直営店だそうです。
フラットパックという梱包コンセプト
イケアのすべての商品は「フラットパック」という、できる限り薄く小さく梱包したパッケージングがされています。だれでも自分の車に積み込んで持って帰ることができるというのがイケアの梱包です。(ただし重くて大人の男性でも、遠慮したくなるアイテムがあることも事実ですが)
売り上げはおおよそ250億ユーロ、従業員数は10万人をこえるとか
世界中でこれだけの規模の自社製品を販売しているインテリアメーカーは、当然イケアだけです。
それがコストにも反映されています、ほかのメーカーが販売する同等の家具があるのなら製造ロッドの大きさを比べればかなうはずはありません。
それは店舗で時々見かける「ブルー」のプライスダウンのプレートからもわかります。
「たくさん売れたら今まで以上に製造コストが下がるから値下げします!」という意味。
なので他のメーカーと比べたら、他がかわいそうです。ほかのメーカーはイケアが出来ないことで対抗するしかないですね。
結論は商品だけを比べたら、安いに決まっています!!ここが重要です!!!
イケアの家具には送料が一切含まれておらず、配送組立をすべて自分でしなければならないからローコストになります。自分で運ぶ経費は販売価格に含まれていないのです。
結論としてはローコストというよりも、メーカー直販なので他のメーカーよりも安く感じるだけで商品はある意味正当な価格なのかもしれません。
どんな家具が歯科医院で必要か
ではどんな家具が歯科医院では必要なのでしょうか
1 待合室、受付廻り、トイレ、洗面スペース、ギッズルーム、カウンセリングルームといったサービスエリア
2 レセコンスペース、カルテ室、在庫スペース、滅菌消毒スペース、技工スペース、治療スペースといった治療エリア
ざっくりとしたこの2つのカテゴリーの家具が必要になります。
建築工事で天井、壁、床をつくり壁紙や床材を貼れば空間は完成します。
でも実際の歯科医院の運営を知らない人が考えるとそれは使えない医院になってしまいます。
大切なことは使用目的にあった家具が必要だということです。
その当たり前のことができない設計士やデザイナーが意外と多いんですよね。医療メーカーやdoctorにまかせっきりとか・・・ね
オーダー家具との比較
それではその必要な家具を、どうやって用意すればいいのか?
1 別注家具(オーダー家具)で作る
2 既製品の家具をあてはめる
オーダー家具とは家具屋さんに図面を渡し、その医院のためだけにワンオフで家具を作ってもらうことを言います。それは世界に一つだけのその医院でしか使えない家具です。
ただよく考えると使う材料は、ある意味既製品の寄せ集めとも言えます。
べニア板や丁番、取っ手やガラス板、化粧板やレール金物、マグネットラッチetc・・・
それらの部品を集めてフレーム材である木材で形を作り、仕上げ材で貼りぐるむと家具ができあがります。そのひとつ一つに経費やマージンが乗ります。さらにそれを組み立てる人件費、工場の維持費、機械の費用などを加味したものがオーダー家具ということになります。
既製品の家具は同じサイズのものを一度に大量生産し、エンドユーザーのところまで倉庫や商社それぞれの運送ルートを通り、関わった企業が経費を加味して設定した価格で届くように計算された商品のことです。オーダー家具の大量生産モデルということですね。
なので1万台同じ丁番を使うのであれ、1台分の丁番を仕入れるよりも仕切り価格は安くなるのは当然ですよね。それを商品全体に利かすのが既製品家具となります。
ただし既成品家具も大手メーカーからエンドユーザーまで何軒もくぐるルートをたどる場合は定価が高くなるのは当然です。なのでよく定価の80%とか15%値引きしますとかみたいな価格調整の話がよく聞きますよね。それは関わった企業や商社の利益を上乗せした分が定価という売値に設定がされているからです。だからすべての既製品家具は安いとは言えません。なので1万台だからコストは安いのですが、途中の中間マージンはその仕入れルートによって大きく変わってきます。
既製品は同じ商品でも同じ価格ではない。中間マージンを取るのも仕事ですからそれは仕方ないことでもあります。
オーダー家具と既製品家具とを比較するとしたら、どのルートから仕入れるかによってどちらが高いか変わるということになります。
イケアの家具はどうなのか?エンドユーザーまで何軒もくぐってくるのか?
いいえ、イケアの家具は直販しかないため他の住設メーカーのように途中で誰かが仕入れてそれに利益を乗せて売れば、イケアで販売する価格よりも高くなるのは当然のことです。
イケアの家具はローコストなのか
イケアは完全オリジナルの家具です、それもワンプライスのメーカー直販です。
世界中に供給するほどの大規模な生産ラインをもつ、インテリア家具メーカーです。
長々と書きましたが、オーダー家具と既製品家具との比較も大事ですが、既製家具同士で比較するのがわかりやすいのではないでしょうか。
ただ同サイズ同仕様というわけにはいきませんからあくまで目安です。
サイズや仕様の違いはありますが、どうでしょうか棚板1枚でもこれだけの価格差になります。
この棚板のような部材をたくさん利用すれば、トータル的にオーダー家具やイケア以外の既製品家具よりも価格のメリットが大きくなるのはなんとなくわかりますよね。
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